MSSSは移動式オービスで複数車線をカバーする
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これまでオービスによるスピード違反の取り締まりは、設置場所を覚えておけば安心でした。しかし、いま全国各地で配備が進んでいるのが、持ち運んでどこでも取り締まりができる「移動式オービス」です。全国で導入が急ピッチで進む移動式オービス、実際は1台どれくらいの価格なのでしょうか。

移動式オービスMSSSはレーダー式

全国各地で配備が進む「移動式オービス」は、大きく2種類。それぞれメーカーが違っていて、速度測定方式も大きく違っています。一方は速度測定にレーザーを用いるのに対し、もう一方は従来からあるレーダー式です。

レーザー式の移動式オービスを製造しているのは、これまでもオービスの主力メーカーだった東京航空計器です。同社の移動式オービス「LSM-300」は三脚に立てて使うことができます。

また、LSM-300には撮影部をポールに取り付け、基台部に記録装置などを内蔵した半可搬式オービス「LSM-300-HK」も存在。すでに、岐阜県警による使用が確認されています。

そして、レーダーを使う移動式オービスはスウェーデンに本社を持つセンシス社が製造。日本へ輸入されているのは固定式のオービス「SWSS」と移動式オービス「MSSS」です。

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移動式オービスMSSSは300万円の価格差

MSSSの日本国内代理店である沖電気が作成した資料によると、MSSSが使用するレーダー波は24GHz帯で、「レーダー照射角度(29度)よりカメラ画角(18.5度)が狭いため、取締り車線がすべてカメラで撮影できていれば速度計測が可能」と記載。複数車線の取り締まりが可能です。

そんな移動式オービスは1台いくらくらいするでしょうか。LSM-300については何県かに資料があり、例えば愛知県警が導入したLSM-300は税抜き1000万円で、山梨県警は税込み1080万円。LSM-300については1台あたり1000万円が相場のようです。

センシス社の可搬式オービスについては、北海道警が購入したMSSSの価格が判明しています。LSM-300の販売会社が北海道警に示した1000万円より約300万円安い698万円がMSSSの値段でした。

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