「ETCマイレージ」は、ETCカードによる高速料金の支払額に応じてポイントが貯まるサービス。貯まったポイントは高速料金に還元できます。このETCマイレージの還元金額は、使い方を工夫することでさらにお得になる方法が存在します。ETCマイレージ還元額をさらにお得に利用する方法を見ていきましょう。
ETCマイレージ還元額利用の対応路線
「ETCマイレージ」とは、高速道路の利用料金に応じてポイントが付き、貯まったポイントを通行料金として還元するサービスです。NEXCO3社の路線ではポイント還元額は最大10%にものぼります。
現在、ポイントが貯まるのはNEXCO3社(関門トンネルを除き、仙台松島道路を含む)と本四高速・名古屋高速・広島高速・北九州高速・福岡高速・神戸市道路公社の各路線と、愛知県道路公社の5路線です。
ETCマイレージのポイントはNEXCO3社はまとめて集計。それ以外は各社ごとに計算する仕組みで、ポイントから通行料金への還元もそれぞれ別計算です。しかし、還元額の利用については各社別ではなく、NEXCO3社のポイント還元額を本四高速で利用することも可能です。
そして、ETCマイレージのポイントが貯まらない路線でも、還元額の利用には対応している路線が全国各地に存在。東側から順に挙げていくと、東日本では日立有料道路・常陸那珂有料道路・銚子連絡道路・日光宇都宮道路・名古屋瀬戸道路(愛知県道路公社)といった路線になります。
ETCマイレージ還元額を利用して節約
また、西日本では能越自動車道・琵琶湖大橋有料道路・箕面有料道路・京都縦貫道路・阪神高速全線・播但連絡道路・遠阪トンネル・海田大橋・福岡前原有料道路・ながさき出島道路・川平有料道路・指宿スカイラインの各路線でETCマイレージの還元額が利用可能です。
ETCマイレージのポイント対象路線と上記の路線を合わせると、ETC利用可能な有料道路はETCマイレージのポイント還元額がほぼ使えるということ。ただし、大きな例外が首都高速で、ETCマイレージの還元額の利用に対応していません。
また、ETCマイレージの仕組みでは、還元額で走行した分はETCマイレージのポイント付与の対象外です。そこで、還元額を利用するときは、もともとポイント付与対象でない路線を選んだ方がお得といえます。例えば、NEXCO3社で貯めたポイントの還元額で日光宇都宮道路を走行するといった具合です。
このテクニックは、阪神高速をよく利用するドライバーにとってはとくに有効。阪神高速にはETC休日割引もETC深夜割引もなく、ETCマイレージのポイントも対象外です。そこで、遠方へのドライブで貯まったポイント還元額をふだんの阪神高速利用に充てるで通行料金が節約できます。