ハイエースが盗難車ランキングの常連になる理由
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「盗難車」と聞くと、人気車や高級車が狙われるイメージがあります。しかし、盗難車ランキングで常に上位に入っているのがトヨタの商用車「ハイエース」です。盗まれたハイエースはいったいどんな目的でどこへ向かうのでしょうか。盗難に遭いやすい車種のランキングとハイエース盗難の最新動向についてみていきます。

ハイエースは盗難車ランキングの常連

日本損害保険協会の発表による2020年に最も盗難に遭った車種は、第1位がトヨタの「ランドクルーザー」で、第2位がトヨタの「プリウス」、第3位が「レクサスLX」と、人気車・高級車が並びます。

以下、アルファード、レクサスLS、ヴェルファイア、レクサスRXと続く中、第7位に入っているのがトヨタの「ハイエース」です。ちなみに、2018年の調査ではハイエースは第3位、2017年も第3位でした。

じつはハイエース、2014年から2016年まで3年連続で第2位。それ以前もプリウスが1位の座につくまでの2007年から2013年まで、ハイエースが7年連続第1位だったのです。なぜこんなにハイエースが盗難で狙われるのでしょうか。

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ハイエース盗難車を部品取り用に取引

毎年のようにハイエースが盗難されるのは、需要があるからこそ。ハイエースは中古市場でも価格が落ちにくい車種です。とくに海外では絶大な人気があり、窃盗団によって盗難されたハイエースが途上国に輸出される事件が後を絶ちません。

かつて盗難車はヤードで解体され、コンテナで海外に運ばれるケースが多かったものです。具体的には、3台分程度のハイエースを横に切断。コンパクトにしてコンテナに詰めて、海外へ送られていたのでした。

また、ハイエースは部品取り用としても高価で取引される車種。あえて改造を施して時間と手間をかけずとも、貿易業者などが高く買ってくれるといいます。さらに最近では、国内の中古車屋にハイエースの盗難車が出回っているケースも確認されています。

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