パトカーの赤色灯はじつはブーメラン型だった?
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日本のパトカーの特徴は、白黒のカラーリングを施した車体と、天井に載っている独特の形状をした「赤色回転灯」にあるといえるでしょう。現在のブーメラン形状になったのは1996年からで、以来20年以上受け継がれています。日本のパトカー独自の発展を遂げた赤色灯は1台いくらするのでしょう。

パトカーの赤色灯は独自に発展

白黒パトカーなら必ず備えている装備が、天井中央に取り付けられる「赤色灯」です。白黒パトカーの赤色灯は形も独特で、その多くはブーメランの形状をしたタイプを採用しています。

そもそもパトカーの赤色灯は、一灯タイプが始まり。前後からの視認性アップを図った横長のバータイプを経て、前後左右から見やすいブーメラン型に発展しました。車両自体の空力性能や燃費アップにも貢献しています。

この形状は、赤色灯の大手メーカー・パトライトが開発したもの。日本の警察では1996年から採用されています。パトロール用の「無線警ら車」と交通違反取り締まり専門の「交通取締用四輪車」はブーメラン形が仕様とされているため、パトライト製以外の赤色灯でもこの形状になります。

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パトカーの赤色灯にもLEDランプ

かつて、赤色灯のランプには高輝度で発光するハロゲンライトが使われていました。しかし、パトカーにも環境への配慮が求められる時代となり、最新モデルの210系クラウンでは、赤色灯にLEDランプが採用されています。

また、白黒パトカーは天井にある赤色灯とセットで、フロント部分に2個の補助警光灯を取り付けることが決まり。取り付け位置は車種により異なりますが、210系クラウンの無線警ら車の場合はナンバープレートの両脇です。

パトカーの赤色灯のオン/オフ操作は、サイレン音を鳴らしたり警告用の音声を流す「サイレンアンプ」にあるスイッチで行います。そのため、サイレンアンプとセットでないと赤色回転灯は使えません。無線警ら車に限らず、すべての白黒パトカーにはサイレンアンプが搭載されています。

パトカーの赤色回転灯の定価が掲載

パトカーが搭載する、この赤色灯はいくらするものなのでしょう。警察庁がパトカーを購入する際は、すでに赤色灯などの装備込みで納入されるため、単体での購入価格はわかりません。

しかし、パトライトが発行する製品カタログに定価が掲載されていました。それによると、最新のLEDタイプ「AXL-S」の定価は23万6千円です。ちなみに、AXL-Sの場合、LED点滅灯を4灯、LED回転灯を2灯内蔵しています。

そして、フロントに取り付ける補助警光灯についてもカタログに記載があり、1個3万1千円。パトカーの場合、1台につき2個取り付けることになるため、合計で6万2千円かかることになります。

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