刑事が乗る捜査用の覆面パトカーに多い車種とは?
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ドライバーにとっての「覆面パトカー」といえば、スピード違反を中心とした交通違反を取り締まるパトカーがおなじみですが、テレビでおなじみの覆面パトカーといえば刑事ドラマに登場する、いわゆる「面パト」でしょう。捜査で使われる覆面パトカーに多い車種とその値段について見ていきましょう。

機動捜査隊が使う覆面パトカーの車種

捜査用の覆面パトカーについては、警察庁や各都道府県警がさまざまな車種を購入しています。かつては捜査用の覆面パトカーとえば、セダンタイプがほとんどでした。しかし、メーカーのセダンのラインアップが縮小していることから、トヨタ・プリウスなどハッチバックやワゴンが採用されるケースも増えています。

また、交通違反を取り締まる覆面パトカーの車種で圧倒的シェアを誇るトヨタ・クラウンが、捜査用の覆面パトカーの車種ではあまり採用されていません。ただし、数は少ないものの各都道府県警に配備され、緊急事件の発生を受けて現場に急行する「機動捜査隊」と呼ばれる部署が使う覆面パトカーの車種にはクラウンを数多く採用しています。

私服刑事の捜査では、逃走犯を高速で追跡する場面があるため、覆面パトカーも緊急走行に必要な赤色回転灯とサイレンアンプを備えています。ただし、交通取り締まり用の覆面パトカーの赤色回転灯が天井に格納されているのに対し、捜査用の覆面パトカーは必要に応じてマグネットで取り付ける方式です。

また、フロントグリルに前面警光灯はなく、サイレンアンプの音を鳴らすスピーカーだけを搭載。また、捜査用の覆面パトカーはストップメーターを装備していないため、スピード違反の取り締まりは基本的に行いません。

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捜査用覆面パトカーに購入した車種

ただし、目に余るスピード違反を私服刑事が発見した場合、車載の警察無線機を使い交通機動隊に応援を要請。交通取締用四輪車が出動して取り締まりを行う…といったケースもあります。「捜査用の覆面パトカーだから交通違反は取り締まらない」といった甘い考えでいると痛い目に遭うかもしれません。

そんな捜査用の覆面パトカーの値段はどれぐらいなのでしょう。2018年の場合、警察庁が捜査用覆面パトカーとして一番多く購入した車種はトヨタ・アリオンの1.8Lモデルで461台。購入価格は約7億2300万円で、1台あたりで計算すると約160万円です。

また、2番目に多く購入したのはスズキ・スイフトの229台で、こちらの購入価格は約3億4200万円。1台あたりにすると約150万円です。

これを市販車と比較すると、アリオンの場合はベースグレードで約203万円で、40万円近い値引き。ただし、アリオンの場合はモデル末期のため、大幅値引きはあり得る話でしょう。一方の、スイフトのベースグレードは約146万円なので、単純比較では覆面パトカーの方が高い計算になります。

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