新型オービスは速度測定にレーザーとレーダーが存在
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近年、警察の課題となっているのが通学路など生活道路での事故対策です。ネズミ捕りや追尾式によるスピード取り締まりは、クルマを停車させるためのスペースが必要なため生活道路には不向き。無人式のオービスは設置に大掛かりな工事が必要です。そこで登場したのが新型オービス。目撃情報が増えている新型オービス3種を見ていきます。

半可搬式の新型オービスはレーザー式

新型オービスの導入が検討された理由は、通学路や生活道路の安全を守ることが近年の警察の課題となっているため。移動式オービスとも呼ばれるように、小型で融通がきくので、事故の発生状況に合わせて生活道路などに柔軟に設置できます。

新型オービスには可搬式・半可搬式・固定式の3タイプがあり、そのうち固定式の通称「iM」が、2016年3月に埼玉県北本市と岐阜県大垣市に設置されました。固定式といっても標識のようにポールを埋めて設置するため、一定期間での移設も可能。車速の計測はレーダー式です。

その後、目撃情報が増えているのが半可搬式と可搬式の新型オービス。半可搬式はバッテリーを内蔵した台座の上に撮影部を搭載したタイプです。当初はヨーロッパのメーカー製で速度計測がレーダー式だったものが、2017年からは東京航空計器の「LSM-300-HK」に変更され、レーザー式となっています。

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可搬式の新型オービスは三脚に載せる

上部の撮影部にあるのはストロボ・照準用カメラ・撮影用カメラ・レーザースキャンセンサー発射口。重量は重く、移動させるには600kgに耐えうる台車などが必要です。

可搬式の新型オービスは撮影部を三脚に載せて使用するタイプで、分解して持ち運べる仕様。スウェーデンからやってきたセンシス社の「MSSS」(モービル・スピード・セイフティ・システム)の速度計測はレーダー式です。

撮影部にはカメラとレーダーが装備されており、複数車線を追跡できます。また、バッテリーは8時間程の充電で1,000件の取り締まりが可能と高性能。撮影部の前方に三脚付きのストロボを置いて取り締まります。

2017年には、可搬式に東京航空計器の「LSM-300」が追加。このレーザー式オービスはストロボ一体型なので、MSSSよりもさらに神出鬼没です。撮影部には、上からストロボ・カメラ・レーザースキャンセンサーが並びます。

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