後部座席シートベルト着用率ワーストワンは沖縄県
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クルマに乗る人を交通事故から守るってくれるのが「シートベルト」。現行の法律では、運転席・助手席だけなく後部座席に乗る時もシートベルトを着用する義務があります。しかし、一般道に関しては取り締まりが行われないことから、あまり守られていないのが現状。実際のところ、後部座席のシートベルトの着用率はどれくらいなのでしょうか。

後部座席シートベルト着用率を毎年調査

シートベルトの歴史は100年以上と古く、後部座席に装備され始めてからでも約50年が経過しています。その一方で、日本の場合、後部座席にあるシートベルトの着用は長年「なるべくした方がよい」という扱いでした。本格的に着用が義務化されたのは2008年からのことです。

とはいうものの、今のところ後部座席のシートベルト着用については高速道路のみが違反の取り締まり対象。一般道では、仮にシートベルトを着用していない自動車を警察官が見つけても、違反キップは切らず注意で済ます扱いになっています。

そして、警察庁とJAF(日本自動車連盟)が毎年共同で行っているのが「シートベルト着用状況全国調査」です。2021年の調査は10月18日から12月3日にかけて行われました。調査地点は一般道が全国781か所、高速道路が105か所で、一般道・高速道路を合わせ30万台について調べています。

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後部座席シートベルト着用率ワースト県

調査結果を見ると、一般道では後部座席のシートベルト着用率は全国平均で42.9%と5割に満たない低い数字です。一方、違反の取り締まり対象になる高速道路では着用率が上がり75.7%となっています。

この調査では、都道府県別のシートベルト着用率についても発表していて、一般道でも後部座席のシートベルト着用率が最も高いのは群馬県の65.7%。以下、新潟県と岐阜県が61.5%、神奈川県60.7%と続き、ここまでが6割以上になります。

逆に、一般道で後部座席シートベルト着用率が最も低かったワースト県は沖縄県で、わずかに20.1%。続いて低いのが佐賀県27.3%、福岡県27.5%、福井県29.7%、大阪府29.9%と、この5県が着用率30%以下でした。九州地方が3県がランクインする結果となってしまいました。

このほか、高速道路での後部座席シートベルト着用率が低いのは、沖縄県35.6%、千葉県55.5%、大阪府56.3%と続きます。妊娠、怪我など特別な事情がない限り、警察の取り締まりがあるなしに関係なく後部座席でもシートベルトを着用するようにしましょう。

 

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