警察官が待ち伏せしてスピード違反を取り締まる「ネズミ捕り」は、速度測定方式で光電式とレーダー式に分けられます。いずれの方式でもネズミ捕りは「スピードの出やすい道路」で「現認係が隠れやすい場所」があって、違反車両を止めて「サインさせるスペースがある場所」であるのは共通。スピード違反のネズミ捕りを察知する6つの方法を紹介します。
スピード違反のネズミ捕りは都心部で光電式
都心部でよく行われるスピード違反のネズミ捕りは、光電式による取り締まりが主流。光電式は、3m間隔で設置された2つのセンサーを、前輪のタイヤが横切る時間差で速度を計測します。実際の光電式のネズミ捕りの流れを確認しましょう。
まずセンサー近くで待機する現認係は、ドライバーから見えにくい位置で待機します。ここで指定した速度よりも超過した車両が通過すると、現認係のヘッドセットで測定器の警報音が鳴って速度が点滅表示。現認係は車両のナンバー・車種などを停止係に無線または有線で連絡します。
その先に待機する停止係は、違反車両を止めたら駐車スペースへ誘導。ドライバーはサイン会場に移動すると印字された速度を見せられ、その場で違反キップにサインすることになります。おもに地方で猛威を振るう、レーダー式のネズミ捕りも流れはほぼ同じです。
このように、警察官が速度違反を待ち伏せてスピード違反を取り締まるネズミ捕りは、正確に速度測定が可能で、安全に違反車両を誘導できる場所が必要。おのずと道路形態も限られてきます。
スピード違反のネズミ捕りは土日祝の午前中
スピード違反のネズミ捕りで狙われやすい道路形態として注意すべきは「アンダーパス・陸橋」です。また、道路沿いに不自然に置いてある「三角コーン」でもネズミ捕りは察知可能。三角コーンは光電式のセンサーを保護するために置かれているのです。
このほか「対向車のパッシング」はスピード違反のネズミ捕りを事前に察知する方法としてよく知られています。反対車線を走行してきたクルマが、その先で行われているネズミ捕りを教えてくれるわけです。
また、スピード違反のネズミ捕りは「警察の公開取り締まり情報」でも察知可能。警察公式サイト・ローカル紙などにはネズミ捕りの実施日が掲載されることもあります。警視庁などは「◯◯通り ◯丁目付近で実施」と大まかな場所をホームページで公開中です。
さらには「土日祝日の午前中や交通安全週間」はスピード違反のネズミ捕りに要注意。行楽に出かける車両が狙われます。Twitterでの情報収集もスピード違反のネズミ捕りの察知に活用可能。「#ネズミ捕り」で検索すると、リアルタイムでネズミ捕り情報が見つかります。