室内の音声をマイクで拾って、それを電波で飛ばすのが盗聴器の仕組み。音声を効果的にキャッチしたり、電源の確保を考えると、盗聴器が仕掛けられる場所は自ずと限られてきます。一般家庭・オフィス・ラブホテルというシチュエーション別に、盗聴犯が盗聴器を仕掛ける場所を見ていきましょう。
一般家庭で盗聴器を仕掛ける場所
一般家庭でも頻繁に発見されている盗聴器は、身内が仕掛ける場合もあります。夫婦の浮気から遺産相続まで、骨肉の争いが絶えないからです。盗聴器を仕掛ける側が室内に出入りできるため、設置に時間のかかるAC電源式の盗聴器をセット可能。テレビの裏側やコンセントの中、電話機の中に仕掛けられます。
電池式の盗聴器でも電池交換できるので、集音性を重視して照明器具の上やエアコンの上なども盗聴器を仕掛ける場所。マンションやアパートの場合、部外者がセットできる新聞受けの中も、盗聴器を仕掛ける場所として知られています。
オフィスに仕掛ける盗聴器は、産業スパイのような社外の人間によるものより、社内の人間が仕掛けるケースが多いもの。人間関係、労使問題、内部告発など、企業も多くの問題を抱えているからです。
オフィスで盗聴器を仕掛ける場所
オフィスの会議室は出入りが自由なので、机の裏側などに電池式の盗聴器を仕掛けることが可能。ホワイトボードや額縁、掛け時計の裏側も盗聴器を仕掛ける場所です。
電源タップ型の盗聴器も仕掛けられますが、盗聴器でなくボイスレコーダーをセットしても盗聴器代わりになるでしょう。
ラブホテルの客室に仕掛けられる盗聴器は、愉快犯によるものがほとんど。1人で部屋に入って時間をかけて入念に、AC電源式の盗聴器を仕掛けていきます。特にチェックすべき場所がベットの操作パネル内部です。
ここにAC電源式の盗聴器を仕掛けられると、半永久的に音声を垂れ流し続けます。ベット脇のコンセント内部も仕掛けられやすい場所。テレビやAV機器の裏側、照明の中なども盗聴器が仕掛けられていないかチェックすべきでしょう。