警察官の帯革は左が警棒で右が拳銃と決まっている
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制服警察官が外勤の時に身につける装備品は、基本的には警棒・拳銃・手錠のワンセット。それが装備品専用の分厚い革ベルト「帯革」に吊り下げられています。装備品を装着していると小用が足しづらいため、帯革ごと装備品を外して用を足すことが多いようです。中には、トイレに帯革ごと装備品を忘れてしまった警察官もいるといいます。警察官が警棒を左腰に装着するのには理由があるのです。

警察官の帯革には警棒・拳銃・手錠

警察官は、警棒・拳銃・手錠などの装備品を「帯革」に吊り下げて腰に装着します。警察官の帯革はほとんどは本革製の黒で、帯革止めというストラップが付属。これでズボンのベルトとつなぐ仕組みです。バックルには警察の紋章である旭日章が刻印されています。

警察官の警棒は帯革の左腰、手錠は帯革の背中、拳銃は帯革の右腰と、装備品は装着する位置が決められています。これは警察官が右利きの場合はもちろん、左利きの場合でも同じです。

警察官が帯革の右腰に装備する拳銃は、ニューナンブやM37を経て、現行モデルは国産の「M360Jサクラ」というS&W社製の5連発リボルバーです。制服で警察官が出動する際は原則、拳銃を身につけることが規則。女性警察官も例外ではありません。

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警察官の帯革の警棒はかつては木製

警察官が帯革の背中部分にに装着する手錠は、一般警察官は鎖が2コマのタイプを携帯。銀色の旧型はニッケル合金で重い一方、現行タイプは軽量なジュラルミン製となって重さはほぼ半分です。ちなみにここ数年でロック穴が10穴→14穴に増えています。

警察官が帯革の左腰に装着する警棒はかつては木製でしたが、今では金属製の伸縮式警棒が一般装備。41型警棒が最も古い警察官の警棒になりますが、私服警察官や交通機動隊ではまだ現役です。ただし、この警察官の警棒は1発殴っただけで曲がってしまいます。

警察官のアルミ製53型警棒も耐久性には疑問が残っていました。そこで2006年から警察官の装備として採用されたのが2段伸縮の65型警棒。長くて重いものの強度は格段に向上しており、現場の警察官の警棒の評判も悪くありません。

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