一灯式信号の赤点滅は停止位置で一時停止が必要
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「一灯式信号」とは「青・黄・赤」と3色揃った信号ではなく、黄色や赤色の1灯だけの信号。住宅街の細い路地などに設置されていることがあります。この一灯式信号の特徴といえば、一日中同じ色で点滅していることです。一灯式信号は点滅の意味を理解していない人も多く、交通違反の取り締まりで狙われやすい場所なのです。

一灯式信号の黄点滅や赤点滅の意味

「一灯式信号機」は、おもに住宅街の生活道路など一般的な三灯式信号機を設置することが難しい場所での交通整理用に設置されています。一つのランプが「青・黄・赤」と色を変えるわけではなく、黄色または赤色のどちらか1色だけが光る仕組みです。

十字路に一灯式信号機がある場合、4方向にランプが設置されるケースと、1本の道路のみ2方向にランプが設置されるケースがあります。2方向の場合は赤色のみで、4方向の場合は片方の道路が黄色、もう片方の道路が赤色であることがほとんどです。まれに4方向すべて赤色の信号機も存在します。

そして、一灯式信号機の特徴として、一日中点滅していることが挙げられます。4方向に向けて黄色と赤色がある場合、片方の道路はつねに黄点滅、もう片方は赤点滅です。それでは、この黄点滅や赤点滅の信号にはどんな意味があるのでしょうか。

黄点滅や赤点滅は道路交通法施行令で意味が決まっていて、自動車・自転車は黄点滅の場合「他の交通に注意して進行する」、赤点滅は「停止位置において一時停止しなければならない」です。一般的な青・黄・赤の三灯式信号機でも黄点滅や赤点滅になることもあり、意味は同じになります。

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一灯式信号で交通違反の取り締まり

例えば、片方の道路が黄点滅、もう片方が赤点滅の交差点では、黄点滅の道路は一時停止なしで通行OK。赤点滅の道路は一時停止が必要となり、実質的に黄点滅の道路が優先道路扱いです。

そして、見落としがちですが、赤点滅側の道路には一時停止用の停止線が引かれているので、自動車や自転車はその手前で一旦停止しなければなりません。ちなみに、歩行者は赤点滅の場合「他の交通に注意して進行する」なので、自動車が近づいていなければそのまま交差点を渡れます。

じつは一灯式信号機は、意味をしっかり理解していない人もいるためか、交通違反の取り締まりで狙われやすい場所。赤点滅で一時停止しなかった場合、当然ながら信号無視になります。

とはいえ、同じ信号無視でも赤信号を無視して交差点へ突っ込んだ場合と比べ、赤点滅で一時停止しなかった場合の反則金は安く設定されています。違反の点数はどちらも2点で同じですが、赤信号無視の反則金が9000円に対して、赤点滅の一時停止違反は7000円です。

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