オービスはバイクならたとえ光っても逃げられる？

「オービス」によるスピード違反の取り締まりは、路肩などに設置されたカメラと赤外線ストロボで違反車を自動的に撮影する無人式。撮影された写真のナンバーから判明したクルマの持ち主へ呼び出し通知が届くシステムです。それでは、バイクやレンタカーでオービスに撮影された場合はどうなるのでしょう。

オービスはバイクのナンバー撮影不可能

オービスの写真が、スピード違反の証拠となる条件は、ドライバーの顔とナンバープレートが同じカットに写っていなければならないこと。後部にしかナンバープレートが付いていないバイクは、オービスに撮影されてもナンバーが撮影不能です。

たしかにバイクは、オービスによるスピード違反の取り締まりの対象にはなりません。オービスが光っても物理的にナンバーは写らないうえ、フルフェイスのヘルメットを被っていれば顔を判別するのは不可能でしょう。

とはいえ、あまりにも悪質であれば、車種やヘルメットの形状から本人が特定されます。そもそもスピード取り締まりはオービスだけではなく、ネズミ捕りやパトカー追尾でも行われているものです。

そして、時間帯・路線・車種などの情報からマークされれば、警察の取り締まりからは逃れられません。実際、バイクでオービスに4か月に18回撮影された男が大阪府警で逮捕されたという報道もありました。

ちなみに、クルマの持ち主ではないレンタカーを運転中にスピード違反でオービスが光った場合はどうなるのでしょう。オービスのスピード違反の呼び出しはクルマの持ち主に届くシステムです。

しかし、レンタカーだからといってオービスのスピード違反からは逃れられません。警察は、レンタカー業者から契約者情報を得られるので、呼び出しのお知らせ「出頭命令通知」がちゃんと自宅に届きます。レンタカーだとしても、オービスによる取り締まりからは逃れられないのでした。