交番に立つ警察官の紺色の制服と違い、白バイ隊員はより鮮やかな色合いの青い制服を着ています。これは「交通乗車服」と呼ばれるもので、交通違反の取り締まり専門部署・交通機動隊員も着用する制服です。覆面パトカーを見分けるポイントの1つとなることもあります。この交通乗車服は1着いくらするのでしょう。
白バイ隊員の制服は合計4種類ある
白バイ隊員はおもに、各都道府県警察の「交通機動隊」「高速道路交通警察隊」に所属。普通の警察官とは異なる色と形状の制服を着用しています。これは「交通乗車服」と呼ばれ、1990年から全国統一のデザインです。
交通乗車服は、紺色の制服警察官と同様に「冬服・合服・夏服」の3種類があるほか、冬服シーズンには防寒服もあって合計4種類。着用期間がそれぞれ決まっていて、冬服・防寒服が11~4月、合服が5~6月と10月、夏服が7~9月です。
交通乗車服はいずれのタイプも、上衣は丈が短いブルゾン形で、合わせボタンがダブルの3列。ズボンはウエストよりかなり上まで丈があって、サスペンダーで吊るハイウエストの作りになっていています。
上衣の色は冬服・合服・夏服はいずれも青色で、ズボンの色も同じです。ただし、夏服の上衣は冬服・合服の落ち着いた青色と違い、スカイブルーに近い明るい青色。一方、最も寒い時期に着る防寒服については上下ともほぼ黒色に近い青色です。
白バイ隊員の制服にも階級章がある
警察官が着る紺色の制服同様、交通乗車服にも階級章・識別章があり、合わせボタン上側の左胸に取り付けられています。左肩には「交通乗車服記章」というエンブレムもあります。
それでは、各都道府県警は白バイ隊員の着る交通乗車服をどれぐらいの価格で導入しているのでしょう。大阪府警が購入した交通乗車服を例に見ていきます。
交通乗車服は「上衣」「ズボン」「夏服ズボン」「防寒服上衣」「防寒服ズボン」の5種類に分け、それぞれ1着○○円という形で契約されていました。冬服・合服・夏服の上衣、冬服・合服のズボンはそれぞれ同じ価格のようです。
そして、それぞれの購入価格は上衣が1万6240円、ズボンが1万960円、夏服ズボンが9710円、防寒服上衣が3万3900円、防寒服ズボンが2万9000円でした。冬服・合服は上下あわせて約2万7000円、防寒服が6万3000円になる計算です。