デジカメを赤外線カメラに手っ取り早く改造する方法
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人間は可視光線の反射を認識して物を見ています。可視光線より波長の長い赤外線は人間の目には見えませんが、その赤外線を高感度に感知できる特殊なカメラを用意すれば、暗闇の中でもストロボを使わずに赤外線の反射を認識する暗視撮影が可能です。夜の野鳥観察などもできる「赤外線カメラ」を手っ取り早く入手する方法を紹介します。

デジカメには赤外線カットフィルター

市販のデジカメの撮影素子は優秀で、目に見える可視光線だけでなく、人間の目には見えない赤外線領域までを捉えることができます。しかし、赤外線まで捉えてしまうと、撮影画像の色味に影響が出てしまうため、内部に赤外線をカットするフィルターが入っているのです。

このため、赤外線カットフィルターを取り外して、可視光線を吸収して赤外線だけを透過するフィルターをレンズに取り付けると、じつは赤外線撮影が可能になります。

とはいえ、赤外線カットフィルターを外してしまうとオートフォーカスが機能しなくなり、満足な撮影ができません。そこで、赤外線カットフィルターの代わりのフィルターをセットするのが、市販デジカメを赤外線カメラ改造するコツです。

最近のデジカメにはボディ内部に余計なスキ間がないため、自分で赤外線カメラ改造するなら少し古めの、しかもマイナーメーカー製カメラを選ぶのがポイント。格安で手に入れたカメラを使って腕を磨いてから、本当に赤外線カメラ改造したい高級機などに挑戦するとよいでしょう。

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デジカメ赤外線カメラ改造済みモデル

市販のデジカメを自力で赤外線カメラ改造するのは、工作的な面白さはありますが、そんな手間をかけずに手っ取り早くそれなりの性能の赤外線カメラを入手したいという人もいるでしょう。そんなときは、ネットオークションで改造済みの赤外線カメラを落札するという手もあります。

某ネットオークションには、コンデジ・ミラーレス・デジタル一眼レフまで、腕に覚えのあるマニアが赤外線カメラ改造したモデルが多数出品されています。価格は5千円程度から。財布と相談しながらこれらを落札するのが簡単です。

このほか、改造サービスを利用する方法もあります。じつは自前のデジカメを赤外線カメラ仕様に改造してくれるサービスが存在。ソニー・キヤノン・パナソニックのデジタル一眼レフの改造費用は3万円からです。

実際に、改造サービスでパナソニックの「LUMIX GH1」を赤外線カメラ仕様に改造してもらいました。さっそく夜間撮影してみると、ノイズが抑えられた状態で赤外線カメラ撮影独特の紫がかった画像が撮影できます。完全な暗闇の中でも、赤外線投光器で照射すれば明るく撮影可能です。

なお、色味を調整するフィルターをレンズに装着すると通常のカラー撮影も可能。その特殊フィルターの価格は3万円程度です。

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