Suicaが使えない路線がいまだに首都圏にはある?
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鉄道・バスだけでなく、コンビニなどでも使えて便利な「Suica」は、新幹線への乗車にも対応したことから、これ1枚あれば全国各地を旅行することも可能です。ところが、もっともSuicaが普及しているはずの首都圏1都6県を走るJR東日本路線には、いまだSuicaがまったく使えない、あるいは一部機能が使えない駅が存在するのです。

Suicaが使えない駅は清算が面倒

JR東日本が発行する交通系ICカード「Suica」は、2001年11月18日に登場。それまで使われていた磁気カード・イオカードを置き換えることを目的として、当初は東京付近の424駅のみで使えるものでした。しかし、その後Suica対応の駅は増え続け、首都圏だけでなく仙台エリア・新潟エリアへも拡大しています。

さらに、Suicaから遅れて登場したPASMOとの相互利用や、ICOCAやTOIKAエリアなどでも利用可能な「交通系ICカード全国相互利用サービス」もスタート。鉄道・バスだけでなく、コンビニやレストラン・スーパーなどさまざまなジャンルの店舗でもSuica決済が行えるようになっています。

Suicaが使える場所が全国的に広がる一方で、首都圏のJR東日本路線でもSuicaをはじめとする交通系ICカードがまったく使えない駅もいまだ存在します。こうしたSuicaが使えない駅では、Suica自動改札機だけでなく簡易Suica改札機も設置されていないため、うっかりSuicaで下車しようとするとあとの精算が面倒なため要注意です。

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Suicaが使えない路線は利用者が少ない

首都圏の1都6県では、全区間Suicaが使えないのは烏山線と久留里線です。いずれの路線も、首都圏としては利用者数が少ないことが特徴で、JR東日本が発表した2019年度の1日あたりの利用者数によれば、烏山線で一番利用者が多いのは烏山駅の537人。久留里線はさらに少なくなり、一番多い久留里駅でも365人です。

全線ではないものの、一部駅でSuicaが使えないのが水郡線と吾妻線です。水郡線は、水戸駅~郡山駅の本線と上菅谷駅~常陸太田駅の支線がありますが、茨城県区間に限ると上菅谷・常陸太田・常陸大宮・常陸大子の各駅のみがSuicaに対応。その他の駅はSuicaでの乗降ができません。

また、吾妻線については中之条駅・長野原草津口駅と万座・鹿沢口駅がSuica対応で、その他各駅ではSuica利用が不可能となっています。なお、水郡線・吾妻線ともにSuica対応駅を含むSuica定期券の発売は行われておらず、Suicaの新規発行・再発行・払戻の各業務も行われていないため注意が必要です。

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