高速道路や有料道路で交通違反を取り締まる高速隊(高速道路交通警察隊)で使用している車両は、主に白黒パトカーと覆面パトカー。インターチェンジに併設された本隊もしくは分駐に配備され、速度違反などを取り締まります。高速道路の取り締まりは分駐所に注意するのが基本です。
分駐付近のクラウンは覆面パトカー
高速道路の取り締まりを管轄する高速隊のパトカーは、基本的には「分駐」と呼ばれる現場事務所に配備されています。例えば、新東名なら浜北分駐・新静岡分駐・長泉分駐の3か所。すべてIC出入り口のすぐ脇に位置しています。
高速道路の取り締まりで高速隊が使用するパトカーは、白黒パトカーも覆面パトカーもトヨタ・クラウンがメイン。型式は先代の200系が中心で、210系も見られます。
このため、高速道路の取り締まりでは、高速隊の分駐があるICを通過する時は要注意。ここから本線に合流してきたクラウンは、覆面パトカーの可能性が高いからです。
ただし、高速道路の取り締まりをする高速隊のパトカーはクラウンばかりとは限りません。警視庁の高速隊には日産自動車のスポーツカー・フェアレディZ NISMOを配備。栃木県警はフェアレディZのほか、日産のGT-R NISMOも採用しています。
高速でのパトカーの取締りパターン
高速道路の取り締まりでパトカーの車種が分かっても、行動パターンを知らなければ注意しようがありません。そこで、高速道路で行われる取り締まりの行動パターンを見ていきましょう。
まず、高速道路の取り締まりでは白黒パトカーも覆面パトカーも走行車線を大人しく流し、気づかずに追い抜いていった車両を追尾するのが基本戦術。追い抜いていった車両を追尾してスピード違反を確認すると、パトサインでSAやICに誘導します。
そして、高速道路の取り締まりでは一定区間を走ると料金所を出てすぐにUターンして反対車線へ戻ります。分駐のあるIC出口で頻繁に見られる光景です。交通量が多い時は白黒パトカーが赤色灯を点けながら100km/hでゆっくり流して周囲に自重を促すこともあります。
サービスエリアなどの出口付近で待ち伏せするのも、高速道路での取り締まりパターンの1つ。ただし、待ち伏せ停車から猛ダッシュで追跡は、新東名ではあまり見かけられないなど地域性もあります。