2001年から本格的にサービスがスタートした「ETC」。20年以上経過したいま、高速道路の料金所を通るクルマのほとんどがETCカードを利用。現金やクレジットカードを利用する人は、かえって珍しく見えてしまいます。そんなETCカードが盗難被害に遭った時は、どのように対処すればよいのでしょうか?
ETCカード盗難はクレカ以上に注意する
ETCカードは、現在のところ高速道路を始めとする有料道路の料金支払いに用途がほぼ限定されています。大阪府や岡山県のガソリンスタンドや、愛知県内のガソリンスタンドがETC決済に対応していますが、いまのところ例外的でしょう。
そのため、さまざまな店舗で利用可能なクレジットカードと異なり、ETCカードの不正利用はしずらいとも考えられます。しかし、ETCで高速道路を利用する場合、料金所ではETCカードが有効かどうかのみがチェックされ、クレジットカードのようにサインや暗証番号による本人認証も行われません。
仮に、悪意を持った人にETCカードを盗難された場合、なんの対処もせず放置しておくと、盗難ETCカードを本人認証なしで自由に利用される危険性があります。この点で、ETCカードの盗難や紛失には、クレジットカード以上に注意する必要があるのです。
ETCカードの盗難では警察に遺失物届
ETCカードの盗難に気づいた場合、クレジットカードと同様にクレジットカード会社への届け出とともに、警察署への遺失物届を行うことが大切です。警察署への遺失物届を怠っていると、万が一ETCカード盗難による不正利用が発覚したケースでも、その分についてクレジットカード会社からの補償を受けれれなくなります。
これら届け出を行ったうえで、盗難にあったETCカードの利用停止と再発行をクレジットカード会社へ依頼します。再発行されたETCカードが届くまでの期間は、クレジットカード会社により異なりますが、ETCカードの追加発行手数料無料のクレジットカードであっても、再発行手数料として1000円前後かかる会社がほとんどです。
また、ETCカード番号が再発行で切り替わることから、ETCマイレージやETC利用照会サービスについては再度ETCカードの登録を行う必要があります。とくに、ETCマイレージについては未登録のままETCカードを使い続けると、その間の高速道路利用分はETCマイレージのポイント対象外となるため要注意です。