滑走路の番号でどの方角から侵入するかを知る方法
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空港の滑走路の端に2ケタの数字が描かれているのを見たことがあるはず。古くは刑事ドラマ『Gメン75』のオープニングシーンに出てくる「75」が印象に残っている人もいるでしょう。はたして、滑走路の2ケタ数字は何を意味するのでしょう。じつは滑走路の番号は磁方位を基準にして付けられているのでした。

滑走路の番号が航空無線に出てくる

航空無線の交信に必ず出てくるのが滑走路(ランウェイ)の2ケタ番号です。この2ケタ番号は滑走路の方角を元に付けられているもの。数字は「01」から「36」まであって「00」も「37以上」も存在しません。

北を360度とする磁方位を採用していて、東が90度→南が180度→西が270度と時計回りに数字が増加。角度の数字から1の位を除いた2ケタの数字が滑走路の2ケタ番号になります。東を向いた90度であれば頭に0を付けて「09」、南を向いた180度は「18」です。

滑走路はどちらの方向からも離着陸できるので、必ず対になる2つの番号が付けられています。例えば、一方が「14」ならもう一方は「32」。180度に相当する18を足すか引くかした番号が、対になる2ケタ数字です。

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滑走路の2ケタ番号は向かう方向

このように空港の滑走路に描かれてた2ケタ番号は方角を示すもの。ランウェイ18であれば、18(南)の方向へ向かうことになる北から見た滑走路の端に「18」と描かれているというわけです。滑走路の反対側の南には、南から見て「36」と描かれています。

航空無線では管制塔からランウェイ15を指定されたら、北西の方向から着陸して、南東の方向へ離陸して行くということ。管制で「ランウェイ18」を指定されたら北から着陸して、南へ離陸していきます。

また、滑走路が同じ方向に2本ある場合は、左右を表す「L」か「R」を番号の末尾に付加。東京国際空港の西側にあるA滑走路は「16R/34L」、並行した東側にあるC滑走路は「16L/34R」となるわけです。

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