白黒パトカー、覆面パトカーを使って主に幹線道路での取り締まりを行っているのが交通機動隊です。そして、交通機動隊を希望する警察官の憧れの的が「白バイ隊員」。日々の練習で磨いた高度なテクニックで違反車を追いかける白バイ隊員は、まさに交通違反取り締まりの主役といえます。そして、白バイ隊員も右腰に拳銃と左腰に警棒を装備しているのです。
白バイ隊員も拳銃や手錠を携行する
白バイは交通機動隊の中でも、白バイ隊員だけが乗ることができる乗り物です。あまりじっくり観察する機会も少ない白バイ隊員の制服や携行品について見ていきましょう。
白バイ隊員の制服には夏服・冬服に加え、防寒服と盛夏服の4種類が存在。基本的には、空色のライダージャケットと、サスペンダーで吊るハイウエストのズボンを着用しています。ヘルメットやグローブ、ライダーブーツに加え、白いマフラーとサングラスは白バイ隊員ならではの装備品です。
白バイ隊員といえども拳銃や手錠、警棒などの携行品は制服警察官と同じ。ただし、制服警察官は黒い帯革に拳銃・警棒・手錠を吊り下げて腰に巻いていますが、白バイ隊員はちょっと違います。
白バイ隊員の拳銃ケース類は白色
白バイ隊員の帯革や拳銃ケース、手錠ケース、警棒ケースは白色で統一されていることがほとんどです。警棒は左腰、拳銃は右腰と装着品の位置も基本的には警察官と変わりません。右利きの人でも左利きの人でも同じです。場合によっては、拳銃ケース類は取り外すことが認められています。
そんな白バイ隊員になるには交番勤務を数年経験した後、所属長の推薦を受けて「白バイ専科」に入校。そこで専門の訓練を受け、交通機動隊に配置されるという順序を経る必要があります。
白バイ隊員になったあとも、月に数回の定期訓練が課されてテクニックを磨かなければなりません。さらには「全国白バイ安全運転技術大会」が開かれ、腕前を披露しなければならないのでした。