クラウンパトカーは市販モデルより何kg重いか?
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白黒パトカーの中でも、街中をパトロールすることが任務の「無線警ら車」は、トヨタ・クラウンをベースにしたものが大半です。無線警ら車には2.5Lエンジンのモデルが使われていますが、市販モデルのクラウンにさまざまな装備を追加。クラウンパトカーは市販モデルより何kg重くなっているのでしょう。

クラウンパトカーも基本部分は市販車

各都道府県警に配備されている白黒パトカーには、大きく「無線警ら車」と「交通取締用四輪車」という2種類があります。無線警ら車は一般的な犯罪・事件を取り締まるために使われ、街中をパトロール。一方の交通取締用四輪車は、交通違反を取り締まるため幹線道路や高速道路を走行しています。

白黒パトカーのほとんどはトヨタ・クラウンがベース車両。無線警ら車は、2.5Lノンターボガソリン車のロイヤルがベースとなっています。積雪地域向け車両の場合、4WD仕様のロイヤルi-Fourがベースになりますが、エンジン、タイヤ、ABSなど基本的な部分はパトカーも市販車も同じです。

塗装以外の外観について、市販車と無線警ら車で大きく違うのが、天井中央に取り付けられた「赤色回転灯」とその下にある「白いボックス」。この部分には昇降機が格納されていて、事故・事件現場などで停車中に昇降アームを伸ばすことで、遠くからも赤色回転灯を認識しやすくなります。

そして、天井以外にもフロントグリル下部に補助警光灯を2個搭載。無線警ら車の場合、前面の補助警光灯と天井の赤色灯は連動して点灯する仕組みです。

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クラウンパトカーにも二連バックミラー

無線警ら車が搭載する各種赤色灯のオン/オフを行うが「サイレンアンプ」です。サイレンアンプは、緊急走行時に鳴らすサイレンや警察官のアナウンスを流すためのアンプ。そこにはボタンが各種取り付けられていて、3種類のサイレン音の使い分けや赤色灯のオン/オフなどに対応しています。

赤色回転灯の昇降操作を行うのもここにあるボタン。なお、サイレン音などの音声は、フロントグリル内のスピーカーから流れる構造です。

助手席側からも後ろを見ることができる二連バックミラーや、調書を書いたり交通違反キップを切るときに使うLEDライトを前部・後部座席に装備しているのもパトカーならではといえるでしょう。もちろん、クラウンパトカーも装備。また、警察無線用の長めのアンテナ「ユーロアンテナ」はルーフ後部に取り付けられています。

クラウンパトカーにあって市販車にない装備

一方で、市販車にあってクラウンパトカーにない装備もあります。まず、ほどんどのクラウンオーナーなら装備するカーナビがありません。本来カーナビを取り付ける部分には、スピード違反取り締まり時に速度を測定する「ストップメーター」が取り付けられています。

また、市販車のクラウンは高級モデルだけありシートも豪華ですが、無線警ら車は前部・後部ともにビニール製のパトカー仕様です。これは、警察庁が決めた仕様によるものですが、一種のダウングレードといえるでしょう。

このように、無線警ら車はパトカーならではの装備をたくさん積む一方で、削られた装備はそれほどありません。このため、車両重量を比較すると、市販モデルのクラウンと比べ無線警ら車は60kgほど重くなっているのでした。

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